経済Nexus
カテゴリ: 市場・地域戦略
経済Nexus(Economic Nexus)は、米国の税務概念で、物理的な拠点がない州でも一定の売上高や取引件数を超えると課税義務が発生することを指します。越境ECでアメリカ市場に参入する際、理解が必要な重要概念です。
経済Nexusの背景
2018年のサウスダコタ州対Wayfair社の最高裁判決により、物理的存在(Physical Presence)がなくても、経済的な結びつき(Economic Nexus)があれば州に売上税を課税できるとされました。この判決以降、各州が独自の経済Nexus基準を設定しています。
各州の経済Nexus基準
多くの州では以下のいずれかを満たすと経済Nexusが発生します。
- 年間売上高が10万ドル以上
- 年間取引件数が200件以上
ただし、州によって基準は異なります。例えばカリフォルニア州は50万ドル、テキサス州は50万ドルです。
越境EC事業者への影響
日本から米国に越境ECで販売する場合、各州の経済Nexus基準を超えると、その州で売上税の徴収・納付義務が発生します。Amazon FBAを利用する場合、在庫を置いた州でNexusが発生する可能性もあります。
対応策
- 売上税自動計算ツール:TaxJar、Avalara などの活用
- 州別売上の監視:基準に近づいたら対応準備
- 専門家への相談:米国税務の専門家に相談
- マーケットプレイスの活用:Amazonは売上税を代行徴収